耳を舐める性癖はおかしい?清潔と同意で楽しむ工夫

枕元の明かりに、恋人の耳のふちが白く透けている。見とれているうちに、唇のほうが先にそこへ近づいていく。

耳を舐める性癖って、私だけ…?

反対に、耳元で小さな水音が鳴るたび、首すじまで粟立つ人もいますよね。気持ちいいのに、耳あかは平気かな、と気が散る。恋人に突然されて、体がすくんだ夜もあったのでは?衛生が気になっても、空気を壊しそうで言い出せない人だって。

先に、答えから手渡しますね。舐めたい側も、舐められて感じる側も、変なところなんてひとつもない!ただ、お墨付きを出せるのは、好きという感情まで。中はいや、の一言で舌が戻ること。清潔への気配り。この2つが並んで、はじめて二人の遊びになります。

耳を澄ませて読んでほしいポイントは、3つ。

・その好みを、恥じずに持っていていいわけ

・近い音、相手の反応、聞きかじりなど、好みの出どころ

・清潔と、止まる合図を軸にした今日からの工夫

目次

耳を舐める性癖に、後ろめたさはいらない3つのわけ

耳を舐めたい、舐められたい。その好みに、責められる筋合いはない。理由を3つ並べます。

まずひとつ目。耳には、まぶたのようなふたがついていない。目は閉じられても、耳元の音は勝手に入ってきます。ささやき声だけで、首すじがぞわっとした覚えは?耳元でささやく音声作品が、ひとつのジャンルとして根づいているほどです。そこに惹かれるあなたを、特殊とくくらなくていい。

ふたつ目は、戸惑う側の反応も、冷ややかさとは無関係なこと。33歳のみかさんは、耳の中を舐めると聞いたとき、こう思っただけでした。

特殊な性癖になるのかな。いろんな人がいるんだな

さらりと距離を置く反応は、一見そっけない。けれど中身は、衛生の感覚です。ペットボトルの回し飲みをためらう人が、相手を嫌っているとは言えないのと同じ。舐めたい側がこの距離に出会っても、人格ごと拒まれたと受け取らなくて大丈夫。

みっつ目は、惹かれる心と、実際にしていい行動が、はっきり分かれているから。肯定の対象は、耳元に引き寄せられる気持ちのほう。やめて、で舌が戻る。清潔に気を配る。この2つが前提にあれば、耳を舐める性癖は、恥じる理由のない好みに収まります。

耳を舐めたくなる理由は?近い音と反応に惹かれる4つの原因

耳を舐めたくなる背景は、一本の線では説明しきれません。近い音への感じやすさ、反応を見たい気持ち、音声作品や人づての話がつくる思いこみ。重なる場合も。原因をたどっても、誰かに責任を押しつける必要はありません。目的は、自分の好みの形をつかむこと。

近い水音と息が、目より耳に響く

見つめられるより、耳元で名前を呼ばれるほうが胸がざわつく。身に覚えは?目と耳、どちらで強く感じるかは人それぞれ。

舐められているあいだ、水音は鼓膜のすぐ手前で鳴っています。浴室で鼻歌を歌うと、声が何倍にもふくらむでしょう?あれに近い響きが、頭の内側で起きるんです。この音を恥ずかしがる人もいれば、音そのものが目当ての人も。そういう人にとっては、目より耳で味わう好みなんですね。

舐めるだけでなく、舌を押し当ててくる相手が当たり。31歳で、そう言い切る人も。圧がかかると、こそばゆさが心地よさへ化けていく耳もあります。一方で、化けない耳に押し当て続けても、水音が大きくなるだけ…。

相手のかわいい反応が見たい

耳にふれた瞬間、恋人の肩がきゅっとすくむ。その顔見たさに、何度も近づいてしまったことは?

29歳のせなさんは、密着したまま顔をなで、耳を舐めるのがお気に入り。理由は、愛らしい反応がすぐに返るから。反応が目的の舐め方は、奥まで行きません。見たいのは相手の表情で、耳の奥にはないから。だから翌朝のイヤホンとも、意外とすんなり両立する。長続きするのは、こっちの舐め方かも。

音声作品で、わかったつもりになる

イヤホン越しのささやきに慣れていて、耳には強いほうだと思っていた。そんな人ほど、本物の夜に面食らいがち。作品が届けるのは音だけです。舌の面積、体温、しめり気、人の気配までは運んでくれません。料理番組を何十本見ていても、はじめて包丁を握る日は手が震えるように。

舐める側も、作品の中でとろける声を先に覚えていると危うい。隣の相手の鼓膜に届くのは、湿ってやけにうるさい音だけだったりして(泣)

聞いたやり方を、目の前の耳に当てはめる

友達から仕入れたテクニック、恋人でそのまま試したくなりません?

36歳のトシさんは、最中に耳を舐めながら、指で耳をふさぐ人。ふさがれながら舐められる感覚は、たまらなくいいらしい。トシさんのやり方は、そう聞いた話が土台です。らしい、はあくまで伝聞。他人の感想で手を動かすと、目の前の耳をひとまとめに扱ってしまう。本当に弱い耳なら、夜はうまく回ります。けれど弱くない耳に残るのは、結局、息苦しさだけ。人づての感想は、他人の名前が書かれた処方せん。隣の人に合うかは、また別の話。

【体験談】耳を舐める性癖ですれ違った3組の、夜と翌朝

正直言って、どの話もまだ途中。けれど、舌の止めどころは見えてきます。

音声作品と本物の差に、最初の十秒で笑った人

ささやき系の音声作品を聴きこんできた、28歳の人の話です。強めの作品も平気で、耳には自信があった。ところが、実際に舐められた夜はまるで別物。まさか、はじめの十秒で吹き出すなんて(笑)

輪郭をなぞっていた舌が内側へ寄ったとたん、笑いがすっと引っこみます。

(ぞくぞくの種類が、マジでぜんぜん違う…)

体じゅうの力が抜けそうになったそう。相手は、静かになった声をうまくいった証拠と受け取った様子。気持ちよさの裏で、本人の頭には別の心配も浮かんでいたのに。

(ちょっと、私の耳あか…大丈夫?)

打ち明けられないまま、次の夜も同じところまで許してしまう。明くる朝、綿棒を多めに買い足しました。深まった性癖の証、なんて呼び方は似合わない。ただの後片づけです。

だめ、を続きの合図に聞く、せいやさん

24歳のせいやさんの好みは、髪を耳にかけた瞬間、待って、とじたばたする相手。逃げないよ、と押さえて、耳のラインへ舌を這わせます。それだめ、と声が上がっても、そのまま続行。だめ、をメニューの一品みたいに味わっているのでしょう。

遊びに乗っている相手のだめなら、続けて、の裏返しにもなる。でも乗っていない相手のだめは、唾液が冷たい、それだけの意味しかない場合も。お化け屋敷の悲鳴を楽しめるのは、自分で入場券を買った人だけでしょ?

冷たさを興奮の熱と決めつけると、翌日の通勤でイヤホンが痛む理由も見えてこない。昨日のあれかも、と言い合える二人なら立て直せます。言えない二人は、不調を相手の敏感さのせいにしがち。どちらのだめなのか、答えは、始める前の会話の中に埋まっています。

片方の耳だけ許した人が、髪を下ろして眠るまで

右はくすぐったくて無理。左の外側だけならいい。こんな線引きで、片側だけに許可を出した人も。

相手はその許可を、慣れたら中へ、の途中経過と受け止めました。客間に通された客が、次に来た日、奥の襖に手をかけるように。やがてその人は、無意識に耳をかばう仕草が増えていきます。慣れた成果ではなく、身を守るための構え。

守りに入った耳へ、それでも舌が向かった夜。好みの名前で呼べたはずのものが、ただの侵入になってしまった。あの夜から、髪を下ろしたまま眠るように。下ろした髪なら、前の晩の湿りも隠せるから。隠す必要が出た時点で、あの舌はもう毎日のあいさつではなかったんです。

耳を舐める性癖とどうつき合う?二人の合図に変える方法

好みをなくす方向へは、進まなくていい。目標は、近い水音を二人だけに通じるサインにすること。要るのは、清潔の手順と、止まる速さ。

まずは、舐めたい気持ちを追い出さない

好きな人の耳に、ふと唇が向かう。その衝動を、恥ずかしい癖として押し込めなくてもいいんです。

(はぁ…好きなだけなのに、なんで悪者みたいな気分になるんだろ)

ただ、好きなだけ、という言い方には落とし穴も。相手の耳の同意を、うっかり飛ばしやすい言葉だから。行動に移すのは、相手が首を縦に振ったところまで。やめて、の声でも舌が止まりにくい。そう感じる人は、専門家との対話で衝動をほどいていく道も。

耳の穴は、体の外と中がまじわる波打ち際

耳の穴では、体の外側の皮膚が、そのまま内側へ続いていきます。寄せては返す波打ち際のように、外と中が出会う場所。そこへ唾液や舌の圧が入りこむと、かゆみや荒れのもとになることも。

この境目で遊ぶなら、そろえたいものは3つ。始める前の清潔。終わったあとに拭く手。そして、中はいや、で舌が戻る速さ。3つ目だけは、好きの強さでは補えません。

始める前から翌朝までの、小さな工夫

唇を近づけたい夜は、先に歯みがきを済ませ、枕元にハンカチを一枚。終わったら、耳の外側を押さえて拭く。ピアスの穴のまわりも、そっと。裏が赤くなっても、感じやすい証拠ではなく肌荒れのサインです。

はじめての相手や久しぶりの夜は、外側の輪郭だけ、短い時間から。そのあいだ、目は相手の顔から離さないで。ヘッドホンをしたまま歌うと、声の大きさを見失うでしょう?音に夢中な舌も同じ。まだ大丈夫?と一言はさめば、相手を人形にせずに済みます。

だめ、を遊びに使うなら、本気で止めたいときの合言葉を始める前にそろえておく。中はいや、と聞こえたら、迷わず舌を戻す。断られた次の朝も、ふだんどおりにおはよう。そこまでがこの遊びの決まり。片方だけ、と許されたら、その範囲はその夜かぎり。広げたくなったら、服を着ている昼間に切り出して。

ヘッドセットを何時間もつけた仕事のあとは、その耳を休ませる日に。感じやすいのではなく、一日ぶんの疲れがたまった耳なんです。

耳のうしろだけで焦らしたいなら、先に相手と話しておく。浅いキスで離れ、手は顔と髪だけ。この焦らしが音楽になるには、二人の手元に同じ楽譜が要ります。楽譜を持たない側に残るのは、むずがゆさと戸惑いだけ。固まった体に舌を速めれば、小さな、もういや、は水音に消される。長さと上手さは、まったく別物ですよ!

音に敏感な気質を、二人を守る側で使う

音への敏感さも、向ける先しだいで武器になります。

短所に見えるところ裏返すと活かせる場面
耳元の音に反応しすぎる音の変化を聞き分けられる息づかいで、乗り気かどうか察せる
反応が見たくて、つい近づく相手をよく観察している顔が曇った瞬間に、舌を引ける
衛生の話を切り出せない体を大切に扱える始める前に、手順を提案できる
聞いた話を、すぐ試したくなる好奇心が強い試す前に、好みをたずねられる

耳を舐める好みに関する、よくある質問

Q.恋人の耳を舐めたがるのは、特殊な性癖?

特殊と呼ぶほど珍しい好みではない、と考えていいでしょう。耳が敏感な場所であることは、昔から知られた話。問われるのは好みの珍しさではなく、いや、と言われた瞬間に舌が離れるか。

Q.衛生面では、耳を舐めても平気?

外側を短く、を守って清潔を整えれば、心配はぐっと小さくできます。口の中の菌をまとった唾液を、耳の奥に残さないのがポイント。耳あかには外へ出ていく仕組みがあるので、綿棒で中をこすらないで。違和感が数日たっても消えないなら、耳鼻科の受診を考えて。

Q.耳は遠慮したいとき、角の立たない断り方は?

全部だめ、より、ここまでなら平気、と範囲で伝えるのがおすすめ。右は無理でも左の外側なら、という区切り方もありですよ。許したのはその日の分だけ、と言い添えると、次の夜も話しやすい。

まとめ

耳を舐める性癖は、音の近さや相手の表情に心が動く、ごく人間らしい好み。その遊び場が、体の外と中の境目にあるというだけです。

・耳元へのときめきは、好みとして持っていてかまわない

・背景には、鼓膜に近い音、表情を見たい思い、作品やうわさ話の思いこみがある

・外側から短く、事前の清潔と事後に拭く手、中はいやで戻る舌がそろって遊びになる

ミリの距離まで近づいて、そこで息を止められるか。翌朝、相手の耳がいつもどおりの音を拾えているか。その両方に丸がつく夜なら、耳元の水音は、もう二人だけが読める暗号です。

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この記事を書いた人

パートナーに打ち明けられない嗜好、十年続いたセックスレス、自分でも名前のつけられない欲望。
ひとつひとつのケースは特殊に見えて、その奥にあるのは「知られたい」と「嫌われたくない」のあいだで揺れる、ごく平凡な感情です。
フェティシズム、セックスレス、性の不一致、ごくふつうの人たちの不器用な誰にも言えない性の悩み、ひとりで抱えず和らげられますように!

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